top of page
  • Instagram
  • Facebook

2025/02/15(日)北海道歯科産業主催「お口の健康を考える日」講演

演題名:発達から低下へライフステージを通じて考える口腔機能と歯科の役割


抄録:「小児口腔機能発達不全症」という言葉が診療報酬に加わり、舌圧検査や口唇閉鎖力検査が算定できるようになった今、歯科医療は新たな転換期を迎えています。しかし、制度としてできるようになっても、「なぜそれが必要なのか」を理解している医院は、まだ少ないのが現状です。さらに近年では、高齢者を中心に「口腔機能低下症」への対策も重要性を増しています。食べる・飲み込む・話す・呼吸するといった日常の基本的な機能が、加齢や生活習慣の影響により徐々に低下していく――この機能の衰えを早期に見つけ、適切に介入することは、地域包括ケアにおいて欠かせない役割です。小児と高齢者、両者が抱える口の機能の課題は決して別々のテーマではなく、ライフステージの中で連続して存在する歯科医療の大きな使命と言えます。

本講演では、口腔機能発達不全症・口腔機能低下症という二つの保険制度を入り口に、歯科が本来担うべき「子どもの成長を支える医療」と「高齢者の生活の質を守る医療」の両面から、機能を診る視点の重要性を考えます。単に点数を算定するための知識ではなく、なぜ今、子どもにも高齢者にも「食べる」「話す」「呼吸する」「眠る」といった基本的な機能の支援が必要なのか。その根本原因を、私が提唱するRoot Gear Model を用いて紐解きます。歯列不正、口呼吸、睡眠障害、姿勢不良――これらはすべて別々の問題ではなく、ひとつの発達と老化の物語の中でつながっています。

歯科医療者が「機能」を診る視点を持つことで、予防歯科の本質はより深く、より広いものへと進化します。これからの歯科医療は、治療ではなく「育成と支援」の時代。AIやデジタルの力を借りながら、子どもたちの生きる力、高齢者の暮らす力を口から支える歯科を、一緒に考えていきましょう。北海道の地から、新しい風を。この講演が、地域における小児・高齢者双方の口腔機能支援の第一歩となることを願っています。


日時:2026/02/15(日)13:00-17:00

場所:北海道歯科産業株式会社〈3F セミナールーム〉

   札幌市白石区菊水上町2条4丁目36-77 

主催:北海道歯科産業株式会社



最新記事

すべて表示
bottom of page