2025/03/01(土)宮城県歯科医師会学校歯科部会依頼 講演
- 事務局
- 3月1日
- 読了時間: 3分
このたび、宮城県歯科医師会 学校歯科部会研修会 に講師としてお招きいただきました。ご指名くださったのは、大学の一つ下の後輩であり、気仙沼でご活躍されている 佐藤晶先生。
佐藤先生といえば、学校歯科健診活動で文部大臣賞を3度も受賞 されている、まさに 学校歯科の神様 のような存在です。そんな佐藤先生からお声がけいただけたことは、大変光栄でした。
さらに今年は、熊本県歯科医師会・愛媛県歯科医師会に続き、宮城県歯科医師会 での講演と、全国各地で多くの先生方にお話しする機会をいただいています。私が今、痛切に感じている 「子どもたちの危険信号」 について、より多くの先生方にお伝えできたことを嬉しく思います。
子どもたちの未来を守るために、学校歯科活動は今、極めて重要な局面にあります。今後も佐藤先生と共に、より良い取り組みを進めていきたいと考えています。
佐藤先生、そして宮城県歯科医師会の皆様、本当にお世話になりました!これからもよろしくお願いいたします。



演題名:「未来をつくる学校歯科保健教育:口腔機能発達不全への新しいアプローチ」
副題:連携が導く子どもの健康と社会の未来
抄録:現代の日本において、子どもたちの口腔機能発達不全は、単なる歯科領域の課題にとどまらず、全身の健康や社会全体の未来にまで影響を及ぼす重要な問題となっています。本講演では、学校歯科医が果たすべき新たな役割を探り、かかりつけ医、矯正歯科医との連携が生み出す可能性について考察します。 特に、矯正治療へ進む前に行うべき日常指導や食育、学校歯科保健教育の現場での実践に焦点を当てます。学校歯科医が診るべきポイントを具体的に示し、日々の診療や学校教育の中でどのように口腔機能を支援し、発達を促すべきかを分かりやすく解説します。さらに、現場での課題解決を可能にするための「多職種連携」の意義とその方法を、実例を交えながらお伝えします。 また、私が提唱する「オーラルルートセラピー(ORT)」の概念を通じ、口腔機能の発達不全がもたらす影響を理解し、その根本的な解決に向けたアプローチを紹介します。ORTは、単なる症状の改善に留まらず、根源的な原因を探り、未来を見据えた予防的介入を可能にする取り組みです。 時代は大きな変革期を迎えています。2025年問題による社会の高齢化が進行し、AIやデジタル技術が進化する中で、医療と教育の現場における「人間らしさ」の重要性が再認識されています。合理性では測れない感性や情熱が、次世代の健康を守るカギとなるのです。歯科医師として、子どもたちの未来の健康と笑顔を守るため、今どのような行動が求められているのかを共に考えていきたいと思います。 本講演が、宮城県歯科医師会の皆様の活動の起爆材となり、地域全体の健康を支えるための新しい一歩となることを願っています。参加者一人ひとりが、子どもたちの未来に貢献する実践的なアイデアを持ち帰れる場となるよう、情熱を持ってお話させていただきます。
主催:一般社団法人宮城県歯科医師会学校歯科部会
会場:宮城県歯科医師会館講堂
〒980-0803 仙台市青葉区国分町1-5-1
時間:18:00-20:00