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2025/01/19(日)令和6年度学術講演会ー新春学術講演会ー愛媛県歯科医師会

更新日:6月20日

1月19日 愛媛県歯科医師会 新春学術講演会 – 上田教授とのジョイントセミナー!

なんと今回、私の大学で最も尊敬する先輩の1人である高岡先生の計らいで、愛媛県歯科医師会の新春学術講演会にお招きいただきました。そして、この特別な場で、口腔機能低下症の第一人者・上田教授とのジョイントセミナーが実現しました。この機会をいただけたことに、心から感謝しています。


演題:「口腔機能発達不全と歯列不正 – 原因を理解し、子どもから高齢者へつなぐ健康支援」

  • 口腔機能発達不全が歯列不正とどう関係するのか?

  • 0歳からの口腔機能育成と母乳育児の重要性

  • 小児期の口腔機能低下が、高齢期の健康寿命に直結する理由

  • 助産師、管理栄養士、理学療法士など多職種連携の必要性

「子どもたちの成長を支えることが、未来の健康寿命を延ばす」その意義を、多くの歯科医療者と共有できた時間でした。

そして、この学びの場が松山という特別な地であったことも、私にとっては感慨深いものがあります。松山城の威厳、道後温泉の温もり、坂の上の雲ミュージアムの静寂、正岡子規記念館の詩情。歩くたびに歴史を感じるこの街で、ふと目にした一節が、歯科医療の未来とも重なるように思えました。

「戦の勝敗などというものは、国民に理性を与え、狂気を鎮めるものでなければならない。」まさに、歯科医療もまた同じ。口腔の健康を守ることは、ただ治療をすることではなく、未来を守るための責任ある戦いである。


令和6年度新春学術講演会の様子

新春学術講演会での集合写真

新春学術講演会での集合写真


演題名:「口腔機能発達不全と歯列不正:原因を理解し、子どもから高齢者へつなぐ健康支援」

 副題1:『小児の口腔機能発達不全症と歯列不正:原因を追求し、早期に対応する』

 副題2:『多職種連携で支える0歳からの口腔機能育成と健やかな発達』


抄録:口腔機能の発達不全と歯列不正は、現代の小児歯科医療において重要な課題となっています。本講演では、小児期から高齢期までの口腔機能を通じた健康支援について、わかりやすくお伝えします。 前半では、「口腔機能発達不全症」と「歯列不正」がどのように関連し、子どもの成長過程に影響を与えるのかを解説します。口腔の機能(噛む、飲み込む、呼吸する、話す)と形態の不調和が引き起こす問題点を、具体例を交えながら、基本から丁寧に説明します。原因を理解し、適切な時期に対応することが、子どもたちの健やかな発育につながります。 後半では、0歳児からの口腔機能育成をテーマに、母乳育児支援、離乳食指導、言語発達の支援、さらには姿勢や発達の問題へのアプローチについてまとめます。口腔機能は単独では発達しないため、助産師、管理栄養士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、保育士、小児科医、耳鼻科医といった多職種との連携が極めて重要です。多角的な支援を行うことで、子どもたちが適切な成長段階を経て、口腔機能を獲得できる環境を整えることが求められます。 さらに、小児期の口腔機能発達不全がそのまま放置されると、将来的に高齢期における「口腔機能低下症」へとつながることが分かっています。成長期に口腔機能を育てることは、単に子どもの健康を守るだけでなく、高齢者の口腔機能維持、ひいては健康寿命の延伸にもつながります。歯科医療者として、子どもから高齢者まで一生涯にわたる口腔機能を支える視点が重要です。 本講演では、口腔機能の評価や支援のポイントを基本から丁寧にお伝えし、明日からの臨床に活かせる内容をお届けします。子どもたちの未来を支え、人生100年時代の健康寿命を延ばすために、今、私たち歯科医療者が果たすべき役割を共に考えていきましょう。


主催:一般社団法人愛媛県歯科医師会

会場:愛媛県歯科医師会館 愛媛県松山市柳井町2丁目6-2

時間:10:00-15:30


受講人数:会場40名、Web191名


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