2024/10/27(日)2024年度日本顎咬合学会関東甲信越支部学術大会
- 事務局
- 2024年10月27日
- 読了時間: 3分
更新日:3月12日
10月27日、日本顎咬合学会関東甲信越支部学術大会にて、講演の機会をいただきました。このような貴重な場でお話しできたことを、大変光栄に思います。
今回の講演では、私の専門である補綴を軸に、咬合や顎関節に関する内容を中心にお話しさせていただきました。学術的なテーマに真剣に向き合いながらも、参加者の皆様との対話を大切にし、実践的な視点を交えながら進めることを心掛けました。
特に驚いたのは、会場にホワイトボードが用意されていたことです。座長の先生が、私の講演スタイルを事前に把握し、準備してくださったとのこと。本当に温かいご配慮に感激しました。前日の懇親会でも、多くの先生方と交流させていただき、改めて学会の素晴らしさを実感しました。
さらに、この日は午前の講演を終えた後、午後には別の会場へ移動し、連続で講演を行うという充実した一日となりました。多くの素晴らしい出会いに支えられながら、学びと成長の機会をいただけたことに感謝いたします。
日本顎咬合学会の皆様、本当にありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしております。



演題名:「デジタル時代の Airway Dentistry 顎関節の位置から気道管理、そして気道育成へ」
抄録:私たちの歯科医療は、テクノロジーの進化とともに時代に即して発展している。
デジタルデンティストリーとして、デジタル技術やAIの恩恵を受ける一方で、人間の問題解決には合理性だけでなく、非合理的な思考も求められる。現代の歯科界における方向性と課題を再考する時期に来ている。 実際、近年の咬合治療は、従来の顎関節の位置に基づく治療から、気道管理を中心とした治療へと大きく変化している。これは、咬合と全身の健康、特に気道の健康との関連性が広く認識されるようになったためである。
Airway Dentistryとは、気道を中心として咬合治療を含めた歯科治療を行う新しい歯科のあり方であり、この概念が注目されている。
さらに、症状の緩和や疾患の除去に焦点を当てがちな現代医療において、根本的な解決を目指す真の予防医療が必要とされている。成人では、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)など、気道の狭窄や閉塞が原因で多くの健康リスクが生じる。
これらの問題に対する包括的な診査と治療計画の重要性が強調されている。生活習慣病の増加に対応するためにも、歯科医療の方向性を見直すことが求められている。
子供たちにおいては、食事の詰まり、不明瞭な発話、睡眠時の呼吸困難などが口腔機能の低下に起因し、発達障害に繋がる可能性がある。
健康な生活を送るためには、自然に飲み込み、話し、呼吸し、眠ることができる基本的な口腔機能の維持が不可欠である。 本演題では、以上の背景を踏まえ、デジタル時代における気道中心の咬合治療(Airway Dentistry)と予防医療の重要性について論じる。
最新の研究データと臨床事例を基に、気道中心のアプローチが全身の健康に与える影響を紹介し、真の予防医療と健康な社会の実現を目指す。
上記PDFデータは印刷が可能です。
主催:日本顎咬合学会
会場:コングレスクエア日本橋
東京都中央区日本橋1-3-13 東京建物日本橋ビル3階
時間:9:20-16:30